この記事はガンバライジングの攻略には関係ありません。

ブログは日記ではなく、お役立ちサイトであるべし。
という自分のポリシーにも反するのですが、どうしても書きたい衝動を抑えきれずに書いてしまいました。
そして公開してしまいます。
ガンバライジングの攻略記事や、全国大戦動画は今回はありませんので、そちらをご所望の方は今回の記事は読まないで下さい。
しかもむやみに長いので、ご注意ください。
誰も知りたくない、ただの親父のこころの中の話ですので。
別にコピーライティングの煽りでもなんでもなく、本当に読まない方が良いですよ、無駄に長くて時間の無駄ですし。
こんな記事を読むくらいなら、一回でも多く動画を見てください。
(本音)
ツイッターでも記事アップの告知は、今回はしません。

ここから先は仮面ライダー愛をこじらせている人だけ読んでください。

さて、十分に警告はしたのでここから先は、耳から脳が出てくるほど
暇で、かつ仮面ライダー愛をこじらせている人だけに向けて書きますよ〜〜。
2019年2月現在、アマゾンプライムで仮面ライダードライブが絶賛配信中です。
親父がライダーから離れていた時期の作品なので親子そろって楽しく観ています。
ただオープニングクレジットの片隅に、普通に観ていたら気づかないほど小さく
クリーチャーデザイン
竹谷隆之(たけやたかゆき)
と書かれています。
このクレジットを見ると、毎回切ないような懐かしいような、、、もはや取り戻せない日々を追いかけたくなるような、、、何かそういう気持ちにさせられ、この記事のタイトルでドライブ風の表題のように気を抜くと目頭が熱くなってしまうのです。
竹谷隆之さん(以下竹谷先生)は、仮面ライダーZO、仮面ライダーJの監督である雨宮慶太(あめみやけいた)さんの直弟子というか後輩で、残念ながら評価されなかった前述の仮面ライダー2作品とは違い、氏の実力が存分に出ている
『未来忍者』『ゼイラム』『ハカイダー』などでプロップ(小道具)の製作をほぼ一身に任され、「タケヤの人生の半分は俺の物」とさえ言わしめた人です。
竹谷先生自身も、その匠とも呼べる造形センスを買われ、仮面ライダーや他の特撮作品を独自のアレンジで展開するフィギュアのSICシリーズに当初からデザインや
原型製作にかかわっています。
なので、仮面ライダーファンにも、ある程度名は通っていますよね。

この人はデザイン学校に通っていた若い頃にオリジナルデザインを諦めました。

同級生に寺田克也という人がいたからです。

「寺田の絵を見て、自分は造形の方で勝負しようと思ったんです。」

もはや説明不要なほど、日本の宝になっている寺田克也の才能を見て、オリジナルデザインをやめた竹谷先生

そんなご自身のデザインセンスは、作品集『漁師の角度』発表まで見られませんでした。

(写真)

美少女フィギュアがあふれたこの世界で、漁師のおじいちゃんにここまでの情熱をかたむける人見たことあります?
ちなみに竹谷先生のアレンジがききまくって、ある意味キモイぐらいのとんでもないアマゾンアルファはこちら
(写真)
ホビージャパンやSMFという雑誌を一番読み込んでいた時期に、ちょうど活躍の真っ最中だった方なので、人一倍の思い入れがあるしどうしても先生をつけずには呼べません。

ところで今日は2月2日です。

今日はある人の命日なのです。

だから今日に合わせてこの記事をアップしたかった、、、

その人、韮沢靖(にらさわやすし)さんは竹谷先生の盟友であり、大親友であり、僕の大好きな仮面ライダー剣のクリーチャーデザインをした人物です。

僕や師匠のオジョーさんが愛してやまない、ジョーカーのデザインをした人です。(カード化熱望!表はカリスで良いからバースト後ジョーカーで!)
ギラファアンデッドのデザインをした人です。
(写真)
ブレイドという作品を観た事がある人なら、クリーチャーのデザインに何らかの違和感を覚えた方がいるかもしれません。(ちなみに大ヒット作の電王のイマジン達も、韮沢靖デザインです)
それは「凝り過ぎている」だったり「なんかエロイ」だったり「子供向けじゃない」かもしれません。
あのデザインを立体化して動かしたスタッフの方々には本当に頭が下がります。
竹谷先生が「匠」だとすれば、韮澤靖は「異能」でした。
これらの造形物やデザイン画を見れば、その違和感の一片を感じていただけると思います。

(写真)

韮澤靖という人は、肉を切ったら「仮面ライダー」という文字が出てくるのでは?というほどのライダーファンでした。
ちなみにこんなアレンジのライダー?もあります。
(写真)
これらをデザインは、見るものに多大なインパクトを与え、巡り巡って今のSIC等のシリーズの礎となりました。
49歳の親父よりちょっとだけ上の世代の人で、生きていれば今54歳のはずです。
「BE FREE」「まじかる☆タルるートくん」「東京大学物語」などのヒットで間違って漫画界の大御所になってしまった江川達也氏が「僕が仮面ライダーを撮るときはデザインお願いします」と言ってしまうほど韮澤靖のパンキッシュなデザインは人を惹きつけてやみません。
親父がゴリラモンドのようなアンシンメトリー(左右非対称)のデザインが好きでたまらないのも、ハッキリ韮澤靖のせいです。
(ゴリラモンド画像と黒服画像)
監督は江川達也ではありませんでしたが、仮面ライダーブレイドでついに念願の仮面ライダーにかかわって、着ぐるみ作家さんを泣かすだけ泣かして、韮澤靖は2016年に他界してしまいます。
僕らの心からも何かをひっぺがして持っていったまま、帰って来やがりません。
仮面ライダードライブが始まったころには、まだ存命でしたが既にかなり痩せていました。
ニラちゃんといえば「デブ」がトレードマークだったので、晩年の写真は辛くて見ていられません。
さて再び、ドライブのサブタイトル風に書くと、
「なぜ?オリジナルデザインを捨てたはずの竹谷隆之がクリーチャーデザインをする事になったのか?」
という疑問が出てくるのですが、、、
おそらく竹谷先生もオファーを受けた時に言ったと思います。
「テラダかニラにやらせればいいんじゃないスか?」と。
恐らく現実的にはギャラの問題とか色々あったと思います。
寺田克也は当時すでに大家といっていいほどの売れっ子でしたし、、、
ここからはただの親父の想像になります。
何の根拠もありませんし、事実と違っていても謝りません。
親父が勝手に想像して勝手に目頭が熱くなってしまうのは、
「本当はやるべきだった男の代わりに」オファーを受けたんじゃないかな、と
そう思うからです。
仕事の種類を問わず、プロがプロに仕事を頼む場合、絶対に外せないのが経験値です。
キャリア10年のプロとキャリア1年目のプロがいた場合、頼みたいのは10年のプロです。
親父の本職は営業マンですので「何でも出来ます」という言葉を絶対に禁句としています。
「何でも出来ます」はプロから見ると「何にも得意じゃありません」という宣言だからです。
「私は○○のプロです、それ以外は出来ません」という人にプロは○○を頼みたい。
外したくない番組が始まるなら、プロデューサーは前歴のあるプロに頼みたいはずなんです。
頼まれた方もそういう仕事をしたいはずなんです。
でもそれを受けるべき大親友の適任者がそばにいないから(できる状態じゃないから)
オリジナルデザインはしないという自分への誓いをやぶって、受けたんじゃないかな、と。
クリエイティブな世界のプロは、自分が納得できないものを世に出したくありません。
33歳まで本気で漫画家を目指していて「忍空」という作品の作者に負けて、漫画家をあきらめた親父にはわかるのですが、漫画家やクリエイターが一番見たくなくて、この世から抹消したいものは、
「過去の自分の作品」です。
若さと勢いに任せて、未熟が出まくっている自分の「残念な」作品は、見るのが本当に恥ずかしくお金を払ってでも回収したくなるものです。(漫画家あるある)
竹谷先生は自分が燃えに燃えていた学生時代に、寺田克也という眩しすぎる才能に出会ってどうあがいても勝ちようがない、自分の未熟な作品で勝負するのをやめてしまった。
そのおかげで僕ら信者は、竹谷先生の素晴らしい造形作品の数々に出会えて、しかもその複製を自分のそばに置いておける幸せを得たわけなので、寺田さんには逆に感謝しかないのですが、
本人は自分のオリジナリティに絶望していたはずなんです。
一生消せないくらいに。
それを曲げたのは、加齢によるこだわりの薄まりもあるでしょうが、やはりニラちゃんの存在があったはずで、それを思うと竹谷先生が好きで好きで大好きで、ニラちゃんも好きで好きで、大好きなまま置いて行かれちゃった親父は、あの小さなクレジットを見るたびに目頭を勝手に熱くしてしまうのです。
本当は全然違う現実的な理由で、竹谷先生が担当することになったんだろうし、実際に先生の仕事は素晴らしく冴えていて、ハートロイミュードのあの顔は「先生らしいな~」といつもニヤニヤしてしまうのですが。
ガンバライジングのコンピュータ戦にも度々出てきますものね。

期間限定?

恥ずかしい上に役に立たないので、この記事はそのうち消すかもしれません。
恥ずかしい事にガンバライジングの攻略記事よりも長く書いてしまいましたが、安心して下さい。
あと10年はもうこんな記事は書きません。
また明日から動画を撮ったり、変なデッキを作ったり、取材したりして超初心者さんと初心者の自分の為になる記事を作っていきます。
ディケイド(10年)に一回の事なので、どうぞご勘弁願います~。